2009/06/30

siggraph09

Siggraph2009のスケジュールが決まりました。
TablescapeAnimationはTalksのAnimateeringというセッションに入りました。

http://www.siggraph.org/s2009/sessions/talks/details/?type=talk&id=163

Animateering

Wednesday, 5 August | 3:45 PM - 5:30 PM | Auditorium C

Tablescape Animation: A Support System for Making Animations Using Tabletop Physical Objects

A novel support system for intuitively and extemporaneously making animations,
in which users can draw characters by hand and control them by moving and
connecting tabletop physical objects and playing with puppets, and then create
a 2D animation based on the input data.
Yasuaki Kakehi
Junichi Yamaoka
Daisuke Akatsuka
Keio University

Takeshi Naemura
The University of Tokyo




2009/06/18

three frames


http://threeframes.net/

映画から3フレームとってきて、GIFアニメにしてるサイト。
youtubeのマッシュアップ的な感じがしておもろい。



これE.Tかな?いいかんじ

2009/06/15

DEADLINE post-it stop motion



『DEADLINE post-it stop motion』

ポストイットを使ったストップモーションアニメです。
身近な素材でアニメーションっていいすね。
カラーバリエーションあって、形が一緒だから
一画素としてあつかえてて、いいかんじ。

最近ストップモーションやりたくなってきた。
巨大ストップモーションとかやろうかな。

2009/06/06

Movie

 映写機やらキネマスコープやら作りたくなってきたのでそれについてのサーベイ。なんで映像が出てきたとか、あんまり歴史から考えたこと無かったから考えてみる。

 映像の歴史の前に、まず写真が16世紀に登場する。カメラオブスクーラといい、いわゆるピンホールカメラのようなもの。
 そんで17世紀くらいに、映写機の原型みたいなの、マジックランタンというものが発明される。これは透明の紙に絵を描いて、後ろからランタンの火でスクリーンに投影する仕掛けらしい。
 こうした背景、基盤があった上で、19世紀に入って、残像効果が発見される。これが映像に関しては大きくて、面白い所である。たとえばこの視覚効果が無ければ映像は存在しない訳で、ずっと写真を壁に投影するだけで終わっていたはず。フェナキストスコープを発明した、ジョゼフ・プラトーは物理学者なわけで。視覚効果を利用したメディアっていうところがあつい。これ系でまだやれることはありそう。
 とまぁこの後、1860年代にゾーイトロープが売り出されたりするわけですが。ここまでも十分面白いが、結構知っていたところはあったので、こっからが面白い。これまでは写真の露出時間が長かったりしたので、実写ではなく絵の動画が主だった。でも実写で映像が撮りたい!と思った人がたくさんいたわけです。

 イギリスの写真家エドワード・マイブリッジは、5年かけて「馬の連続写真」を撮影する。道にワイヤをはって、ワイヤとカメラのシャッターを繋ぎ、馬が走ってワイヤを切るたびにシャッターが降りる仕組み。これを撮った動機が別に映像のためとかじゃなくて、馬は走るとき4本とも足が地面を離れているかというのを証明するためだったらしい。そんでエジソンがこれを見て、キネマトグラフに至ったから驚き。

 1882年に連続写真を撮ることの出来る写真銃が発明される。ライフルの形をしていて、目標に向かいトリガーを引くと12フレームの連続写真が取れるという仕組み。これは面白い。つーか作りたい。飛んでいる鳥に向けて撮ったらしく、狩猟する動作で動きを切り取るというのは、パッケージとしてはすごくいい気がする。

 エジソンのキネトスコープ。上に覗き穴があって、中を見ると映像が見える仕組み。ひとり用の映像装置で、シネマトグラフが出て消えていった遺物である。でもひとり用というのが結構使う場面によっては面白いのかなと思う。


 こっからシネマトグラフになり、現代までそんなに変わりはしないので面白くない。残像現象でここまでもってるのも凄いし、それだけしっくり来てるんでしょうかね。錯覚とかで映像作ったら面白いのが出来るかも。
 映像は視覚野の拡張で、見ている物を記録したいという欲求から発生した気がする。とすれば、今あるVRとかは現実の空間自体を記録したいという五感すべてを記録するための手段な気はする。視覚、聴覚はクリアしているのでそれ以外を再現するか、あるいは感覚野に直接送るかなのか?
 結論、映像は視覚野の拡張。よって映像の本質は人間の脳内にあるイメージにある。ああ、こっから先は感覚人間にならないと理解しがたいので、ぼくには論理的思考と感覚的思考を自由にスイッチング出来るようなものがほしいすね。以上

2009/06/05

BMI2

次はコンテンツ案について考えてみようと思う。

 というより、そもそもブレインマシンインタフェースを作らなければならない理由は
なんぞや、という疑問が出てきたのでそっから考えてみよう。

大体ブレインマシンインタフェースの必要性は、話すことや書き物の出来ない方々のために開発されているためにある。
 しかしその理由もあるだろうが、実際には手を動かしてがしがし作っている工学部の方々の妄想を現実にする力の方が大きい思うのだが。攻殻機動隊等(あまり見てないが)にあるような脳と機械をつなぐことにロマンを感じるというのは、SF好きにはたまらないシチュエーションではないだろうか。そもそもこのような半世紀前では考えられないような斬新なアイデア、電卓と自分の脳みそをくっつけるという考え方はなんなんだ。
 それはまあ、ある種、脳を拡張するためにコンピュータが発明された訳で、僕ら人間はすぐに覚えた物を忘れちゃうわけで、そのために記憶媒体が必要になったんでしょうね。必要は発明の母。初期から現在までは脳からコンピュータの距離はあったけれども、そろそろ脳に直接アクセスする時代になってきたんですかね。

 つまらない現状を打破したいという工学部のロマンあるいは人類のロマンは、必要ではあるが表層的になり過ぎな気がして、脳と機械を繋げばいいじゃーんっていう感じがする。(セカンドライフとかtwitterとか)そうではなくて、脳を拡張する理由というのがある気がする。脳を拡張というか、ここではインタフェースなので、手とか足とか脳からの信号によって動いてるわけだから、ある種人間の新しい器官みたいなもんか。今までの道具とか車とかもそういうもんなんだけど、BMIはもうちょっと脳とのアクセスがダイレクト。BMIコンテンツを考える上で、脳のアクセスがダイレクトというのはキーワードな気がする(今までの道具との差を出すため)。
 
 少し前記で紹介したMindBallについての考察。BMIで一般の方にも体験出来て、すげえっていうのはやっぱり念力とかそういうもんなのでしょうね。手足使わずに物を動かせるというのは驚きと感動がある。今度、念力についても調べてみようかな。オカルトだけど。MindBallはそうした念力コンテンツの中でも差を出すためにゲーム性を取り入れていて、リラックスをしたほうの勝ち!という今までのゲームに無いゲーム性があり面白い。悟りを開いた方の勝ちというと何かいいかんじ。EEGで取れるデータで一番おもしろいことやってる気はするね。
・リラックス状態(アルファ波)
・念力(手足使わずものを動かす)

脳 -> 信号 -> (  )

 念力コンテンツ以外でやりたいので、他でコンテンツ案を考えたいと思う。概念的には人の体以外の物質と一体化する所にあるとおもう。解析部分のコンピュータは見せないので、その先の物質と一体化する。一体化したいものを考えよう。個人的には映像やってるから、それ系を交えながらやりたいなぁ。

2009/06/03

BMI

脳科学(解析系)を専攻している友人とブレインマシンインタフェースを作るプロジェクトを立ち上げたので、それについてのサーベイ。
とりあえず脳科学に関してはトーシロなので、基礎から調べた。

ブレインマシンインタフェース(BMI)

主な種類
  • 運動出力システム
  • 人口感覚システム
  • 脳内刺激システム
運動出力システムは脳内で考えるだけで機械を操作する、いわゆるBMIである。
その他のシステムはこれとは逆で失った感覚を補うもの(人口視覚とか)であり、
情報を脳に間接的・直接的に与えるシステムである。
こういうものもBMIに位置づけられる。

また脳に直接電極等を指して計測する侵襲型と皮膚の上から計測する非侵襲型がある。
現在は非侵襲型が主流らしい。
しかし脳の周りには体液があり(たしか衝撃をやわらげるため)、
友人の話では計測するときにどうしてもノイズが入るらしい。

計測も現実的なところではEEG(脳波)が限界だろうということ。
これだと2万くらいで計測器が手に入る。安い!
しかもデモが出来る!
EEGを使ったBMIの仕組みは、
人の脳からは様々な周波数の電気振動が出ていて、まずそれを解析する。
そんでもって通常時と動かしたときの差を見てあげて、
手を挙げたぞ、ということをコンピュータが判断し、出力するというものらしい。

計測法は色々あってMRIを使ったfMRIではもっと色々出来る。
たとえば最近話題だった脳の視覚野の映像化などはこれを使っている。
本当はこれをやりたいけどMRIを使うのはさすがに無理なので、
今回は見送りかなあ。エンジニアさん技術革新おねがいします。
てかwikiのfMRIのところのアニメーションがおもしろい。


現実的にはEEGなので、それ系の面白そうなBMIを調べてみた。

脳波マウス
2万という破格の値段の脳波測定機。
これは友人が発売してすぐ買っていたので、
使わせてもらった。
しかしあまりの安さのため、本当に脳波が取れているかは謎。
ちゃんと取れていたのは、喋っているときとアゴを動かしているとき、
あと左右の眼球運動はちゃんと取れてました。
あとピンポンゲームとかタイピングとかソフトが入ってて、
ちょっと未来を感じれる一品です。

脳内イメージでセカンドライフ

慶応の牛場さんの研究で、脳波によってセカンドライフ上のアバターを操作するというもの。
前は足を動かすイメージ、左右の方向転換は左右の手を振ることで変えれ、
リラックスすることで静止するらしい。
主に医学分野で使うらしく、リハビリなどに使うとのこと。
あれ?セカンドライフ・・

脳インタフェースでtwitter
これはやりたい!
ゆくゆくは考えてることがそのままネット上に垂れ流れるみたいなことになるんでしょうか。

MindBall
α波が出ていると相手側のほうにボールを出せるゲームのようです。

現実的に考えるとこういうものが近い気がする。
EEGで取れるのがこのへんの周波域だし。
コンテンツに関してはまた考えよう。

A&T 09

先週末にアート&テクノロジー東北2009へ展示に行ってきた。

SFC博士課程の方の紹介で岩手で展示するお誘いを貰い、
ちょうど東北に遊びに行ってみたかったので参加することに。
しかし話が来たのが展示2週間前でそこから怒濤の作品制作。
move後輩と作品を実働2日で完成させるゴリ押し作品を抱え出発。
(集荷に間に合わず、本当に手に抱えて岩手まで行くはめに)

29日金曜の町田発の夜行バスで出発し、
翌日の朝5時に盛岡駅着。
しかし盛岡には朝早くから開いている店も無く、
タリーズで時間を潰す。

会場は盛岡駅すぐの岩手県民情報交流センター(通称アイーナ)
というところで、結構きれいな建物でした。
しかし設営時間が9時から10時のみ。短すぎ。
何とかキャリブレーションをゴリ押しでやりきる。

作品はこんなかんじ。
「AR time+」





通常ARtoolkitでCGオブジェクトと実世界を重ねる場合
ディスプレイ(あるいはHMD)を使うのだが、今回は鏡でやってみた。
筐体横のカメラ(本当はミラー内に置きたかった)から皿の模様を読み解析。
鏡部分はハーフミラーになっていて、壁側暗い方にリンゴが出力されているディスプレイがあるので、鑑賞者は鏡の向こう側にリンゴがあるように見える仕組み。
ディスプレイにしたことで奥行きが出たことと、皿にリンゴが載っているように見える。


リンゴの形が変わっているのは、腐敗していく様子を早回しで見れるという
日常で非日常を呈示するという意図だが、いかんせんクオリティが、、
あと少しフレーム数を増やしたりしたかった。
てかバナナのほうがよかったかも。

観客の反応はとても良くて、鏡の奥にものがあるということで驚いてくれる人が多かった。
こういうことやると苦い顔する都内の人と違い、岩手の人たちは優しかった。
というよりあまりAR技術が入ってきていない感はあった。

東北芸術大学非常勤講師のかたから、巨大な鏡にして骸骨とか出るとか
体からウジが湧くといいよね、というアドバイスをもらった。

そしてまさかの優秀賞。
勝因はオーソドックスだけど、今回は安定性を最優先させて、
結構レスポンスも早く気持ちよかったから?
技術としては新しくないけど、一度やってみたかったことだから
結構満足でした。
鏡の中に出すコンテンツはMRがはやったときに結構やりつくされたけど
ARでやると実世界に結構馴染んでた。また奥行き感が重要で、
奥行きをデザイン出来るような仕組み(ディスプレイが動くとか
透明ディスプレイを重ねるみたいな)をやると面白いかも。
透明ディスプレイを縦に重ねた映像やりたいなぁ。

翌日は盛岡から仙台へ移動しつつ観光。
中尊寺とか温泉とか行きました。めっさきもちええ。
あと利休という牛タン屋で夕食食べたが、美味しかった!
なんだかんだ結構満喫した先週末でした。

写真